お返しをすべきかどうかで迷ったときは
突然ではございますが、プレゼントってもらったら困りませんか?
嬉しいですよ!嬉しいけども!
自分のために時間を作って選んでくれたことは大変ありがたいけども!
仮に、「めちゃくちゃ欲しかったやつをくれたぜ!
よくわかってくれてんな!さすが!」というプレゼントがきたとて!
私は手放しでは喜べない天の邪鬼なタイプの人間です。
プレゼントを頂くということは、どうしてもなにかお返しを返さなければならないという強迫観念に駆られてしまうからなのです。
そして、その「お返しに何を返そうか問題」が私が手放しで喜べない最大の理由なのです。
ついこの間もありました。
お取引先の社長様から「これいらないからあげるよ」と差し出されたハイブランドの革小物製品。
自分「えっ⁉︎なんでですか?」
社長「別に理由ないけど整理してて使ってないからあげる。今決めた。」
さすがは、私の尊敬する社長ランキング上位に入る社長様でいらっしゃいます。
決断が早い!豪快!
そりゃモテるわ。
形から入りたがりな私は、尊敬する社長様が使っていたものであれば身につけたい、という思いが込み上げてきます。
一方で、こんな高価なもの受け取れない、との思いもあります。
いろいろな感情が交錯する中、最終的にはせっかくの心遣いを無下にできないとの思考を経由し、ありがたく頂戴することにしました。
これが始まりでした。
モノを見ながら、
「あー、あの社長が身につけていたものか。あんなカッコいい男になれるかなー」なんて鼻の下を伸ばしながら考えていたところに、ふとよぎりました。
さて、お返しはどうしよう。
そうです。
「お返しに何を返そうか問題」の登場です。
これを考えるのがどうにもこうにも。
でも貰いっぱなしではいけないし。
まずは、ググりました。
「50代 男性 プレゼント ランキング」
いろいろなサイトを眺めてたら定番品がわかってきました。
そうです。ネクタイです。
君に決めた!とばかりに気づけば百貨店へ向かう電車の中。
そこでもひとググり。
「ネクタイ プレゼント」
おやっ?
「ネクタイはシャツ着てスーツ着て最後に選ぶもんだからネクタイを先に選ぶなんて有り得ない。」
おやおや?
「好みと違うネクタイもらって全然使ってません。」
おやおや、おだやかじゃないねぇ状態。
考えれば考えるほどイメトレでプレゼントを渡した時の社長の笑顔が崩れていく。
こんなときは百貨店のお姉さんに聞くしかない。
自分「50代のオシャレなビジネスマンに予算1万円でプレゼントって何がいいですか?」
お姉さん「ネクタイなどはいかがでしょうか?」
(´-`).。oO(その考えはもうなくなりましたヨお姉さん)
自分「あーいいですね!どうしよっかなぁー」と迷うフリ。
(´-`).。oO(いい頃合いだ)
「ネクタイいいですね!でも他になんかありませんか?」
お姉さん「そうですねぇ…カフリンクスなんかいかがでしょうか?」
(´-`).。oO(えっ?カフリンクス?またの名をカフスボタン?なんかいいやん。めっちゃいいやん)
ということで、もう形からデザインから全てお任せしてお姉さんに決めてもらいました。
お買い上げありがとうございました。
(´-`).。oO(お姉さん完全に20代だけど50代の趣味わかるかね?)
まぁいいや。
やっぱりプレゼントは百貨店のお姉さんに聞くのが1番だな。
なんだかんだ言って百貨店で買ったという事実が一番強い気がする。
同じものをECサイトで買ってきてどんなに丁寧にお金をかけて包装しても百貨店の袋には勝てない気がする。
苦戦が続いているであろう百貨店の生き残る道をそこに見た。
他になんかないですか?